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2007年3月31日 (土)

続・向健徳の野望 第二話

健徳は東適道人より仙号を貰った際、一つの条件をつけられていた。それは「神」を信仰の対象とする教えを広める事であった。

そして考え抜いた末、「奉教」という名の宗教を立ち上げた。

そのまま読めば、「たてまつる教え」である。宗教の内容はこういったものであった。

庭に簡単な祭壇を作り、毎日、朝・夕に供物を捧げ神や先祖の霊を敬えば、幸せになれる。などといった、とても簡単な教えであった。

当時、朝廷から絞られるだけ絞られていた魏の民にとって、この宗教は心のより所となり、瞬く間に泰山周辺の青州、徐州を中心に広まっていった。信者は数万を数える程になった。

そして健徳はこの勢いを利用して、魏へ反旗を翻そうと考えていた。健徳は大いに魏を嫌っていた・・・なぜならば彼の父母は村への税の徴収が酷すぎると役人に意見したため、その場で殺されたからである。そして、魏への強い恨み・憎しみを持つようになったのである。

反旗を翻すための手筈として、まず信者の中から有能な者を選抜し、幹部としようと考えた。そして、孫明・陳竣・法秀・鄧成という四人の信者を選抜した。

孫明は活発で武に優れており、陳竣は忠義心溢れ、人を統率する能力に優れていた。言わばこの二人は武官である。法秀は残忍な面もあるが知略に優れており、鄧成は温厚で政治に深く通じていた。言わばこの二人は文官である。

この四人を主とし、信者を地域や部署に分け、各地で布教させた。そしてその勢力は日に日に増強されていった。

しかしこれを魏が見逃す訳が無い。これ以上の広まりはまずいと感じ、兵1万5千で健徳の本拠、泰山の麓の村を急襲した。

まさか魏の対応がこのように早いと思っていなかった健徳は、今は戦うべきではないと思い、主な者を引き連れて青州、北海あたりの山林に逃げ込んだ。

「今後、我らは如何にすべきであろうか・・・。法秀、そなたはどう思う?」

と健徳は聞く。少し間を置いて、法秀が答える。

「・・・遼東の公孫淵の元に逃げては如何でしょうか?と言うよりはそれ意外に方法は無いでしょう。魏に投降しても我々は確実に殺されますし、呉や蜀に逃げ込むには少々危険が伴います」

残りの幹部三人も頷き、健徳はついてきた信者数百と共に船で遼東へと向かった。

そして数ヶ月後、公孫淵が都城の襄平へ着いた。しかし、公孫淵の対応に愕然とした。

健徳らは、魏の勢力内で勢力を保っており、大司馬を自称しているため公孫淵はなかなかの人物ではないか、と考えていた。

しかし彼は愚君であった。他所からの者を迎えると言うのに、左右には妾を侍らせており、また服装も乱れたものであった。

「遠路はるばる来た事、感謝する。しかしよそ者を雇う余裕は俺にはないから、まあゆっくりしていってくれ」

と公孫淵は適当に言い、すぐに下がれといい始めた。

立場は自分達の方が下であるから、その場は耐えたが、やはり焦りの色は隠しきれなかった・・・

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2007年3月24日 (土)

続・向健徳の野望 第一話

霊峰・泰山の麓の小さな村に向健徳という男がいた。

彼は若いながらとても賢く、村の人々からの信頼も厚かった。しかし魏王朝の政治を嫌っており、役人になろうとは考えなかった。

春ある日のことである。彼は家の縁側で書を読んでいた。庭には大きな梅の木があり、それを眺めては書を読んでいた。

一度書に目を落とし、また梅を見る。そんな事を繰り返していると、ふと気付けば庭に梅を眺めている白髪、長髭の老人がいた。

「どうです?我が家の梅は」

自分は寝ぼけているのだろうと思い、ふざけながらそう言ってみる。

「うむ、美しい梅であるな」

返事が返ってきて、健徳はキョトンとし、老人を見る。老人はそれに構わず話す。

「貧道は今日、天界よりそなたに命を伝えに参った、東適道人と申すものだ」

「あなたはいわゆる「仙人」という方ですか?」

「うむ、人界ではそう呼ばれているらしいな」

「その仙人サマが私のような者に何の用ですかな?」

「そなたには他の人間には無い、道士の素質がある。理由はそなたが秘めている才能と、この梅の木にある。この梅は天界では「霊梅」と呼ばれており、本当は人間界に存在しないものだ。それがそなたの近くにあるので、その影響を受けそなたに道士の素質が芽生えたのだ」

「して、如何すれば私は仙に・・・いえ道士になれるのでしょうか?」

「うむ、今日より三日三晩、泰山の頂上にてこの梅の花を口に入れた状態で斎戒沐浴するのだ。四日後に私が迎えにくるまでは、何も食べてはならぬし、何も喋ってはならぬ。よいな!!」

健徳は怪しみながらも返事をし、泰山に登り斎戒沐浴を始めた。一日目は腹が減って意識を失いかけたが、二日目以降は体が楽になり、周りに何も無いような感覚になった。

四日目の朝、東適道人が迎えにきた。そして口の中から梅の花を取り出した。すると、萎れた梅の花が急に開き、その後大きな梅の実になった。

「それを食べるのだ」

そう道人に命令され、梅の実を口に入れた。そのまま噛む。懐かしいような、ほのかな甘酸っぱさが口に広がり、そのまま寝てしまった。

「そろそろ起きよ、健徳よ」

その道人の声で目が覚めた。

「これで私は道士になれたのでしょうか?」

「うむ、そなたはこれで立派な道士になった。後に「仙号」(仙人の名前)を授けるゆえ、道士の能力を使うのはそれまで控えよ」

「道士の能力と申されますと・・・・?」

「自分で分かるようになっているはずだ。自分で考えるがよい」

そう言うと、道人はふっと姿を消した。

その数日後、彼は「延徳真君」という仙号を授かった。

そして物語は始まる・・・・

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2007年3月23日 (金)

リプレイ再開します!!

主な登場武将の能力値を説明します。

受験も無事終了し、余暇ができてきたので三国志のリプレイを再開します!!!

再開に際し、太守物語を打ち切り、「続・向健徳の野望」というリプレイを開始したいと思います。

ゲームは三国志9、シナリオは「第五次北伐と諸葛亮の死です」

向健徳(コウケントク)統率71 武力63 知力92 政治89 兵法は、奮闘・斉射・連射・連弩・投石・混乱・罠・心攻・幻術・治療です。

孫明(ソンメイ)統率86 武力94 知力61 政治55 兵法は、奮闘・奮迅・突進・突撃・斉射・造営・罵声・鼓舞です。

陳竣(チンシュン)統率91 武力85 知力76 政治67 兵法は、奮闘・突進・走射・飛射・連射・楼船・井ラン・衝車です。

法秀(ホウシュウ)統率57 武力49 知力94 政治91 兵法は、奮戦・連射・連弩・闘艦・投石・罠破・罠・心攻・罵声・鼓舞です。

鄧成(トウゼイ)統率64 武力35 知力87 政治95 兵法は、斉射・連射・楼船・造営・罠・心攻・罵声・治療です。

以前より小説風にしたい・・・と思っています。では明日より連載開始です。

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